病気の猫のためにできること

皮膚病の猫のためのキャットフード

猫は、皮膚病になりやすい体質の動物です。 皮膚を痒がって引っかいたり、毛が抜けたりといった症状は、ノミ取り首輪の薬があわない、食事によるアレルギー、ノミアレルギーやアトピーなどが考えられます。

皮膚病の原因は様々ですが、食物アレルギーの場合は、食事でかなり改善することができます。また、食事によって炎症を抑えることもできます。 皮膚病になってしまったら、どのようなキャットフードを与えればよいでしょうか。

皮膚病の猫に与えたいキャットフード

グレインフリー(穀物不使用)

猫は、穀物を消化してエネルギーに変える体質ではないので、穀物を多く含むキャットフードは適していません。炭水化物の吸収能力も低く、トウモロコシや小麦がアレルゲンとなり穀物アレルギーを起こすこともあります。

皮膚病は、アレルギーによるものが多く、一度症状を発症すると、食事に注意しながら時間をかけて改善する必要があります。 グレインフリーのキャットフードは、アレルゲンとなる穀物を含んでいないので、穀物アレルギー性の皮膚病の場合には、まずはこれを与えてみましょう。

オメガ3脂肪酸

良質なタンパク質は、サーモン、マグロや鶏肉に含まれています。そして、それらの食材はオメガ3脂肪酸(DHA、EPA、α―リノレン酸など)とよばれる皮膚の炎症を押さえる成分や、体のバランスを良くするビタミンを含んでいます。

食物アレルギーになると、皮膚が炎症を起こして腫れ、痒みや抜け毛の症状が現れます。猫にとっては、とても不愉快で気になる症状で、その部分を引っかいたり噛んだりしてさらに悪化して、体調まで崩してしまうこともあります。

キャットフードの成分表に、フィッシュオイルと表記されていると、このオメガ脂肪酸が含まれています。

数種のキャットフード

同じものを食べ続けることも、アレルギーを発症する原因のひとつといわれています。キャットフードの成分表を確認すると、様々な食材で作られていることがわかります。

ラムや鹿肉が含まれているものもあり、これらをアレルゲンとする猫は少ないという研究結果があります。また、一般にはあまり含まれていない食材なので、こういった少し珍しい食材を使用して作られたキャットフードを与えてみるのもよいでしょう。

猫にとって皮膚病は放ってはおけない病気です。毛が全部抜けてしまう、皮膚の色が黒ずむなどの症状は、飼い主としてもつらいものですね。

キャットフードには、「皮膚病用」や、アレルゲンとなりやすい食材を除いた「低アレルギー」と明記されているものも多く売られています。 パッケージの表記や成分表を十分に確認して、猫の健康を保ちたいですね。